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10/15勉強会「症例報告・スプリント実習」

10月15日の勉強会では,症例報告2例と,仲木右京先生による,スプリント作製実習
をおこないました.

症例報告では,1例目は骨性マレットフィンガーに対し,ピンニング術施行後,伸展
Lagを生じてしまった症例について検討がおこなわれました.末節部での腱癒着について
は評価が難しい部分であるが,自動・他動可動域制限の原因の特定を綿密におこない,
特に支靭帯,終伸腱部での滑走に注意し,腱の癒合が得られた時期から,MP関節,PIP
関節伸展位でのDIP関節屈曲など,伸筋腱の遠位滑走を促す訓練が必要であるとの意見
が出ました.
2例目は,新生児の屈指症を呈した症例についての報告でした.早産で状態の安定して
いない症例に対し,本人,家族を含めどのように関わっていくのか.またスプリントの導入に
際して,時期,形状,装着時間などについて検討がなされました.早産の児に対しては,
実質産後日数と,正規産後日数を検討し,成長過程を評価すること.スプリントについては,
強い刺激とならないように配慮しながら,角度,肢位の調整が必要であること.また,筋緊張
や反射の強さ,肢位による変化などに注意する必要があるとの意見がでました.
 スプリント作製実習では,パシフィックサプライ(株)のオルフィキャストを使用した,
PIP関節の伸展装具を中心として,作製方法のレクチャー,デモンストレーションが
おこなわれ,その後,参加者で作製実習をおこないました.同様の素材から,PIP伸展
制限,PIP屈曲制限,バディスプリントなどを作ることが出来,大変有用な実習となりました.

<勉強会の様子>

1015②1015①1015③1015④