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5/16 勉強会「研究・症例報告」

5/16の勉強会では,研究報告1題,症例報告2題の報告がありました.また,本日より4名の
先生方に入会頂き,聖マリアンナ医科大学病院の大森みかよ先生にもご参加頂けることとなり,
新しい風の吹いた勉強会となりました.

研究報告では,野球肘に対して予防・指導をおこなう事を目的とした,筋骨格モデルを用いた
肘関節応力解析について発表され,症例報告では,感染症を呈したTEAの症例について,
肘MCL損傷術後の症例について発表がありました.

以下に参加者の声と勉強会の様子を掲載致します.

<参加者の声>

研究報告では,野球の投球時における肘関節の応力解析について,報告して頂きました.
MAC3DsystemとSIMMを使用し,肘関節の応力解析において,筋骨格モデルを用いて筋力
や筋張力を考慮した応力解析を実施,投球時における肘関節への負荷量,部位,方向等を
解析されていました.今後の展望として,症例数の積み上げや上肢の他関節との関係性の解析.
また上肢だけでない体幹,下肢の動作・応力解析などが必要との事でしたが,投球にて発症する
肘関節周囲の疾患について,発生機序を知ることができ,大変勉強になりました.
症例報告,感染症を呈したTEAの一例では,普段の臨床で遭遇する感染症の対応や,気を
つけて確認するべき評価,検査結果などについてディスカッションがおこなわれました.
肘MCL損傷の症例については,運動開始時期やMCLに負担のかからない訓練方法.について
意見が出されました.また,損傷された肘の回復についてだけでなく,損傷の原因となったフォーム
や関節可動域などの身体機能面についても,注意深く評価・治療していくことが大切であるという
ことを学ぶことができました.

今回の勉強会では,症例報告での治療法や他のOTRの知識,経験を学ぶだけでなく,研究方法
など研究についても学ぶことができ,大変勉強になる会となりました

<勉強会の様子>

20150516