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令和元年7月20日 勉強会

7月20日(土)
T-HANDs勉強会は、22名の先生方に参加していただきました。

<勉強会プログラム>

「PIP関節の機能解剖に関する文献抄読」 慶應義塾大学病院 三輪先生

「母指CM関節症に関する基礎知識」 JCHO東京高輪病院  成田先生

「軟性素材での手指スプリントの作製」    当研究会会長  仲木先生

 

<参加者の声>

「基礎科学 IP関節の機能解剖」について慶応義塾大学病院の三輪先生にご講義を
いただきました。機能解剖研究の新しい知見からIP関節に対しての運動療法や評価、
スプリントの選択を見直す必要性を学びました。PIP関節角度による転がりや滑りの
特徴や側副靭帯の付着部位による役割の違いなど、今後のIP関節へアプローチにおけ
るヒントを沢山いただける内容でした。

「CM関節症の基礎」についてJHCO東京高輪病院の成田先生にご講義を頂きました。
CM関節の解剖や病態の特徴を踏まえ、スプリントの種類や素材を疼痛や生活環境に
合わせて選択すること、変更させる必要性を感じました。講義中にあった「患者さん
が快適に長時間装着できないものであれば、どんなに素晴らしい装具であっても意味
をなさない」という視点を持ち、作成において調整や工夫を行っていく事が大切であ
ると思いました。

軟性素材(ネオプレーン)のCM関節症に対する固定装具・IP関節伸展用装具の作製
実習を会長である仲木先生よりご指導いただきました。CM関節症の固定装具に関して
は、装着方法や方向を変えることで制動させる部位の調整が出来き、幅広く応用できる
装具だと感じました。また、IP関節伸展用装具についても、ベルクロやオルフィキャス
トを取り付けることで張力を調整するなど、工夫次第で様々な展開が可能であると思い
ました。
臨床で作成する前にまつり縫いと玉結びの事前練習を行い、装具作成に取り組んでいき
たいと思います。

松戸整形外科病院 荒木寿和

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