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令和元年8月31日 勉強会

8月31日(土)
T-HANDs勉強会は、21名の先生方に参加していただきました。

 

<勉強会プログラム>

「学会伝達講習」 日本医科大学武蔵小杉病院 大野先生

「学会予演 橈骨遠位端の握力推移」 JCHO東京高輪病院  成田先生

「症例報告 人工肘関節の一例」   水戸済生会総合病院 片岡先生

 

<参加者の声>

学会伝達講習では,日本医科大学武蔵小杉病院の大野先生にお話頂きました。
末梢神経学会において講演のあった,神経伝導速度検査についての伝達講習を
して頂きました。
セラピストが末梢神経障害の症例を診る上で確認するべき,運動神経と感覚神経
の神経伝達の正常値や,障害とされる注意すべき値について,神経伝導速度検査の
基礎知識の点も含め,講義して下さいました。神経の損傷程度,回復状況を理解
するため,きちんと理解し,セラピストの評価と総合して検討することが重要だと
感じました。

OT学会予演では,JCHO東京高輪病院の成田先生が,橈骨遠位端骨折患者の握力
推移とADLへの影響について報告がありました。橈骨遠位端骨折患者の6週以降の
握力回復について,JAMAR握力計のハンドルポジション1〜5の間で回復の度合い
が異なること。疼痛との関連性について報告がありました。
患者属性の偏りなどから,今後も調査を要するとの事でしたが,手外筋の回復を
促す必要性など握力回復のための訓練について勉強することができました。

症例報告については,水戸済生会総合病院の片岡先生より,人工肘関節置換術後
の一例について,症例報告がありました。肘関節の最大可動域について,ADLや
人工関節の限界,禁忌事項についてなど活発に討議がおこなわれました。
患者さんの希望を第一にしながらも,人工関節の特徴を理解し,セラピスト,
医療側としてどこまでが可能かを患者さんと共通理解することの大切さと,
軟部組織の修復,関節の安定性を考えながら,可動域訓練を進めていくことの
重要さを認識しました。