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令和2年1月18日勉強会

2020年最初の勉強会は、東京高輪病院にて症例報告が行われました。
雪もちらつく冷たい雨が降る中、お集まりいただいた先生方とともに
積極的なディスカッションが行われました。

・瑞江整形外科 石橋 賢一 先生

上腕骨遠位端骨折術後ROM獲得に難渋している症例

・東京慈恵会医科大学附属柏病院 田口 健介 先生

拘縮予防を目指してスプリントを作成した手圧挫傷症例

・太田総合病院 小山田 剛 先生

左小指PIP関節脱臼骨折術後にDIP関節に著明な拘縮を認めた一例

 

<参加者の声>

石橋先生の報告では、対象者へのアプローチにおけるゴール設定の重要性が
トピックとなりました。常に意識をしていなければならないことですが、
改めて、疾患をみる視点とともに対象者の全体像・生活を意識しアプローチ
することの重要性を学びました。
田口先生の報告では、術後の炎症と浮腫の遷延化について、挫滅損傷の病態
を考慮したスプリントの選択がディスカッションのトピックとなりました。
起こりうる障害を予測した上で優先すべき点を吟味し、スプリントを作成
することの重要性を学ぶことができました。
小山田先生の報告ではPIP関節とDIP関節の連動を考慮した治療アプローチ、
手外科医と協働した訓練の実施について仲木会長からお話があり、自身の
日々の臨床を鑑みる機会となりました。
今回の症例報告では、疾患・対象者・臨床現場の環境等、様々な因子が
絡み合う中での多様なアプローチが提示されました。また、参加者の皆様
からも多様な意見が示され、明日からの臨床に持ち帰れる知見を多く頂け
ました。今後も勉強会に積極的に参加し、自身の臨床をより良いものにして
行きたいと思います。
会場準備にご協力いただいた東京高輪病院の皆様、ありがとうございました。

慶應義塾大学病院 三輪 一馬 先生

 

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