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令和2年2月15日勉強会

令和2年2月15日の勉強会は

・第34回関東手外科研究会の報告

・症例検討 2例 行ないました。

 

高月整形外科の富木ゆき先生からは、第34回関東手外科研究会の参加報告がありました。その中でも、

へバーデン結節とブシャール結節をテーマに病態や最近の疫学的な話しをしてくださいました。

質疑では装具療法の話もされており、装具のタイプや使用時間など活発に討議されました。

 

次に、利き手の複合組織損傷のセラピィについて千葉県立青葉病院の須賀美紀先生が提示して下さいました。

以前の症例検討会の後、治療を行った症例について改善した点と苦渋している点について発表して下さり、

装具療法を用いて改善した部分について報告して頂きました。発表後の検討では、再手術後に、悩んでいる点

を中心に今後のセラピィの進め方や着眼点について討議されました。

 

最後に、東京高輪病院の石井寿枝先生より、示指MP関節脱臼と環指基節骨骨折後にCRPSを合併した症例の

について報告がありました。初期のリハビリテーション内容から、現在までのリハビリテーション内容と苦渋

した点について報告され、質疑では、CRPSとなりやすい傾向について討議されました。またCRPSに至らない

ような工夫や物理療法の注意点についても、参加者全員で話し合い共有することができました。

 

<参加者の声>

富木先生からは、勉強会参加の報告をして頂きました。へバーデン結節・ブシャール結節について、臨床所見・

発症原因・治療についての報告をお聞きしました。その中でも、女性ホルモンの急激な低下が、発症原因の一因と

しても考えられるとの報告に驚きました。

須賀先生からは、挫滅損傷症例の報告をして頂きました。医師の治療を基に、残存機能と、機能回復を予測した

治療計画、治療内容を計画することの難しさを学びました。

石井先生からは、CRPS症例の報告をして頂きました。注意した介入をしていても、発症してしまった症例に対し、

その兆候に早期に気づき、医師への報告、さらに、速やかに治療内容を変更し、作業療法を実施していくことの重要さ

を教えて頂きました。参加する毎に、他院の先生方の悩みをお聞きし、自分の臨床に置き換えて考えられる貴重な時間

となっています。今後も積極的に参加していきたいと思います。今回、発表して頂いた先生方、本当に有難うございました。

慶應義塾大学病院 八代英之

 

<勉強会の様子>

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