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平成30年10月20日勉強会

今回の勉強会は東京ハンドセラピィ研究会会長の、仲木右京先生より「スプリント」について
ご講義して頂きました。

ハンドセラピストにとって、スプリントはどのような意味を持つものか、治療の一方法である
スプリントを作製する際の適応について詳しく教えていただきました。また、仲木先生が実際
に行っている臨床の話や臨床上の作製の注意点についても伺うことができました。

スプリントを戦略的に用いる基礎的な知識として、スプリントの目的、使用方法、
有効的な装着時間を検討することや、治療に用いる際には、疾患や障がいに対して
ルーティーンで用いるのではなく、対象者の方に沿ったスプリントの作製や角度、
時間、使用方法などを調整・指導できるよう、患者さん自身のライフスタイルを
評価・考慮してスプリントを考案することが必要だと、改めて感じる貴重な機会と
なりました。

スプリントは戦略の一つと講義の中で話をされていましたが、
”戦略をいかに効率良くさらに効果的に用いるか”が大切なのだと学ぶことができました。

質疑では、参加者より悩んでいる症例のスプリントのデザインについてや、手根管症候群
スプリント療法について仲木先生より助言を頂くことができ活発な討議となりました。

 

<勉強会の様子>

仲木先生より、splintingの適応、デザイン、プログラム、そして仲木先生の臨床経験を元に、
実際の疾患に応じた様々なsplintを提示していただきました。Splinting未経験の私にとっては、
どのような病態・障害を持つ患者さんに何を目的にsplintingを実施していくのか詳細に教えて
いただき、新しい知識ばかりで約2時間の講義があっという間に終わってしまいました。

特に、患者さんに実際に提供したsplintのお話の中では、正確な評価とそれを改善させるための
適切な機能を備えたsplintの提供、患者さんへの指導法など、多くの例を提示していただきました。
splintを作って満足ではなく、その先生活の中でうまく作用させていくのか、結果を内感してもらう
大切さを感じました。

仲木先生から繰り出されるQ & Aは緊張しながらも、どのように障害(拘縮)を考察し、スプリント
の機能を決定していくのか、より理解が深まったように思います。

今回教えていただいたことを、どのように自分の患者さんに反映していくかが重要であると思います。
また、splintを実際に練習してみることから始めたいと思いました。

 

JCHO東京新宿メディカルセンター

大久保千紘

 

<勉強会の様子>

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