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平成30年5月26日 勉強会「CM関節症」

5月26日にJCHO東京高輪病院にて勉強会を行いました。
テーマは「CM関節症」
基礎・保存療法・Splint作製の3部構成で勉強会を行いました。

JCHO東京高輪病院の成田大地先生よりCM関節症の基礎を講義していただきました。CM関節症の機能解剖学や最近の見解、症状の分類など解剖学的基礎から疾患の特徴まで教えていただきました。解剖から症状の経過まで教えていただいた事で、とても理解が深まりました。
次に、JCHO東京高輪病院の石井寿枝先生より、「CM関節の保存療法の実際」として、講義していただきました。保存療法・臨床症状・治療・Splint療法について先生が行っている研究を踏まえて教えていただきました。
最後に会長の仲木右京先生より、オルフィキャストを用いたCM関節症のSplintのデモンストレーションを行っていただき、Splint作成時のポイントを教えていただきました。その後、参加者で作成も行い基礎から治療までを学びました。

<参加者の声>

今回の勉強会では、母指CM関節症をテーマに病理や最近の治療、保存療法の実際についての講義を受けた後に、Orficast MOREを用いたサムスパイカスプリントの実習を行いました。

母指CM関節症の講義では、疫学や病態、解剖などの基礎的な知識から、臨床診断や分類などの、実際の臨床に結びつく内容のお話がありました。母指CM関節症では、2ヶ月間終日サムスパイカスプリントを装着することで安静時・動作時ともに疼痛が軽減するということがわかりました。また、疼痛に応じてスプリントの種類を変更することで、固定しながらも手をいかに使用しやすいようにするか考えており大変参考になりました。

サムスパイカスプリントの実習では、仲木先生が実際に作成しながら、作成時のポイントや注意点について細かく指導いただきました。モールディングの際にはweb spaceの部分でPPCに合わせることや、掌側から小指球を覆うように背側へ引き伸ばすことなど、普段あまり意識せずに作成していたため、今後の臨床では注意しながら作成していこうと痛感しました。

今後も積極的に勉強会に参加し、実際の臨床に活かせる知識や技術を学んでいこうと思いました。

筑波メディカルセンター病院
高村 順平

<勉強会の様子>

5/26勉強会石井先生

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2018年5月26日研究会

2018年5月26日仲木先生レクチャー画像