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12/16 T-HANDs勉強会(Brush Up)


今回はT-HANDs Brush Upセミナーとして、聖隷横浜病院の奥村修也先生に手根管症候群に
ついてご講義していただきました。

先生は本年度に行われた、第51回日本作業療法学会にて手根管症候群における自覚的感覚
異常部位の感覚検査の成績というテーマで発表なさっており、当研究会でも講義していただきました。
手根管症候群の疾患別分類や手根管症候群の分類等の基礎講義から、セラピストとして診て

おくべき評価のポイントについて教えていただきました。末梢神経障害の分類と絞扼性神経障害の
分類についても知ることができ、不足している部分の確認と新たに学習することができました。
また、奥村先生が研究なさっている、感覚検査の見解についてもお話いただき、SWTの有用性や
その他のスクリーニング検査との関係性についてもご講義を頂きました。
セラピストとして”検査”の必要性を改めて感じる貴重な時間となりました。

 

12月16日の勉強会

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<勉強会の感想>

今回は聖隷横浜病院の奥村修也先生に手根管症候群の症状、診察手技、重症度分類、評価、
評価の問題点、最近の知見について詳しくご講義いただきました。

感覚検査ではSWTが最も有意義に手根管症候群の治療後の改善に反応すること、神経伝導
検査は環境(室温・皮膚温)の影響を受けること、年齢で伝導性が低下すること、筋力検査
は生活での使用状態に影響を受けること、年齢的なCM関節のOA等考慮することを学びました。

評価の問題点の1つにsub-clinical例の問題があります。実際、臨床でSWTを実施すると健側も
紫である、ということもよくあります。左右を比べることは日々の臨床で頻回に行っている
ことでしたが、先生のご講義を聴き改めて日々の自分の評価・解釈を改めるべきだと実感
しました。また小指を除いた3本以上に異常がある場合重症度が高く、改善率も低下する、
というお話をいただきSWTに要する時間の短縮、評価の簡略化を目指すご研究であり大変
興味を持ちました。簡略化できれば患者さんの負担軽減になりさらに有効な評価項目となる
のではないかと思いました。

当院にも手根管症候群の患者様は多くいらっしゃるため評価の精度・解釈の能力を高めて
いきたいと思いました。ありがとうございました。

湖南病院・とき田クリニック白井郁子

 

12月16日勉強会