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6/17 勉強会「T-HANDsディベイト」

6月17日の勉強会は,新しい企画として「ディベイト」をテーマに執り行いました.

今回の目的は,「客観的な意見や知識を分かりやすく表出する方法を学ぶ」 ,「 質疑応答の経験を積む,積極的にディスカッションに参加する」,「 講師のご指導や,参加者の意見を共有して成長する」を目標に行いました. 方法は,参加者が3チームに分かれて,症例を通してディベイトを行いました.

「 アイスブレイキング・ディベイト」として,PIP関節損傷症例に対して,「治療方針に影響する所見の予測」,「予測される治療内容」 について討議しました. 次に「 症例ディベイト」として,橈骨遠位端骨折後のCRPS症例に対して,「必要と考えられる情報,評価項目」,「治療プログラム」,「治療プログラムの根拠」などについて討議を行いました.(実際のディベイト内容

阿部薫先生の公平な進行のおかげで,各チームから多くの意見が引き出されていました. 最後に仲木先生,大森先生,奥村先生に判定をお願いしましたが,今回は勝敗はつかず,その代わりに,臨床に役立つありがたいご指導・ご助言をいただくことができました.

初めての企画であり,まだまだ改善が必要でしたが,参加者の活発な意見交換がなされた勉強会となりました.ご参加いただきありがとうございました.

<参加者の声>

今回参加させていただいた勉強会では、「PIP関節脱臼骨折症例」と「橈骨遠位端骨折後にCRPSを呈した症例」の二症例についてのプレゼンテーションを受けた後、提示された症例に対して、画像所見や問題点の抽出、アプローチ方法などのディスカッションをグループワーク形式で行いました。また講師の仲木先生、大森先生、奥村先生、阿部先生からそれぞれアドバイスをいただきました。

「PIP関節脱臼骨折症例」に関しては、脱臼骨折により軟部組織・骨などに何が起きているのか、という解剖学的な基礎知識から始まり、そこから生じる障害はいったい何か、どういったアプローチが求められるのかという、少人数のグループワークならではの活発な意見交換が行われ、諸先生方の評価の視点やポイント、臨床での悩み等を知ることができました。

「橈骨遠位端骨折後にCRPSを呈した症例」では、疼痛のため思うようにリハビリが進まない中で、どのような目標を持って、プログラムを組み立てていくかを話し合いました。総括の際に講師の先生方がおっしゃられた、セラピスト自身が患者様と共通認識の元「どのような手」をイメージしながらアプローチしていくかが重要なのではないか、という言葉が印象に残っています。 今後も積極的に勉強会に参加し、知識・技術を身に付け、今後の臨床に活かしていきたいと思います。

慶應義塾大学病院 安部雄洋
<勉強会の様子>

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