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9/16 勉強会「研究報告,学会予演発表,機器紹介」in 酒井医療本社

9月16日の勉強会は「研究」をテーマに「研究報告」と「OT学会予演」が行われました.また今回の勉強会は酒井医療株式会社様のご支援のもと,御本社を会場としてお借りして機器紹介とデモンストレーションを開催していただきました.

「研究報告」では,T-HANDs会員で修士課程を修了された、片岡 信広 先生(水戸済生会総合病院)、徳田 継祐 先生(群馬大学医学部附属病院)に研究成果を発表して頂きました.片岡先生からは「橈骨遠位端骨折患者における痛みの破局的思考と作業活動」と題して,日々の臨床場面で見られる「痛み」について,「破局的思考」や「意味ある作業・Well-Being」などの専門的な視点で研究された内容が示されました.徳田先生からは,「リーチ動作の加速度に基づいた相分けにおける筋活動の分析研究」を通して,リーチ動作時の筋活動の特徴や研究結果に基づいた臨床応用について説明していただきました.加えてお2人から研究を行う際の工夫や苦労などもお話しいただき,とても興味深い内容となりました.

「OT学会予演発表」では,JCHO東京高輪病院の石井 寿枝 先生,東田 翔平 先生より,OT学会で発表予定の演題を本番に先駆けて発表していただきました.石井先生には「母指CM関節症の日常生活での使用」に関する研究,東田先生には「橈骨遠位端骨折患者へのPRWE評価」に関する研究の発表予演をしていただきました.予演にも関わらず本番さながらの熱い質疑応答がなされ有意義な時間となりました.

「機器紹介」では,酒井医療株式会社様から「NOLAXON MYOMOTION(動作分析機器)」の紹介・デモンストレーション,成田 大地 先生(JCHO東京高輪病院)から同機器を用いた症例報告が行われました.実際の機器を使用しながらのプレゼンテーションは,具体的な活用方法がイメージしやすく大変貴重な機会となりました.

 

<参加者の声>

今回のT-HANDsでは各先生方の研究発表,作業療法学会の予演会と酒井医療株式会社さんからプレゼンテーションして頂いた,最新の可動域測定機器について学ぶことができました. 研究発表では,「リーチ動作の評価・分析」についてと,「橈骨遠位端患者の痛みの破局的思考」について,どの様に考えながら研究を行ったのか,説明を交えながら発表が進められ研究に馴染みのない私も理解し易すくまとめられた発表でした.

その後各先生から質疑応答やアドバイスが行われましたが、そのなかで印象に残っているのは 研究テーマを明確に設定する事とそれを証明するための研究デザインを深く考えなければならないと言うことが強く印象に残りました.

酒井医療株式会社さんからプレゼンテーションして頂いた「NOLAXON MYOMOTION(動作分析機器)」は,従来のバイコンなどと比べ,測定場所を選ばず,リアルタイムで上肢や体幹,下肢の可動域を測定できると言うものでした.臨床の環境下でも複合的な動きを簡便に評価出来き,今後,ADLの分析にも応用出来そうな点が魅力的であると感じました.

作業療法の発展の為にも日々研究的視点をもち研鑽していく事の重要性を感じた研修会でした.今後も参加して行きたいと思います.

NTT東日本関東病院  津田 龍夫

 

<勉強会の様子>

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