9/20 台湾勉強会(International Joint Workshop in Taiwan)
2015年9月20日、仲木会長は台湾にある高雄長庚紀念醫院(Kaohsiung Chang Gung Memorial Hospital)で行われた,高雄市職能治療師公會主催の職能治療師(※1)在職教育課程,動態副木設計製作與臨床運用という台湾の現職作業療法士に対する研修会において外部講師を務められました(※1職能治療師=作業療法士).
また同研修会では,4月に開催された第27回日本ハンドセラピィ学会学術集会でInternational Session を講演してくださいましたMr. Kent Jun-Kun Chan ,OTRも講師を務められ,学会以来の再会となりました.有志のT-HANDs会員もアシスタントスタッフとして参加の機会をいただき,高雄市職能治療師公會とT-HANDsによる初のInternational Joint Workshopが開催されました.
〔プログラム〕
9時〜12時 Spider Splint 講義・作製実習 講師 仲木右京
13時15分〜17時 Splint 講義・作製実習 講師:Mr. Kent Jun-Kun Chan
仲木会長は,Spider Splintについての講義と作製実習を行いました.通訳はMs. Miyuki, OTRが担当され,台湾の受講者にSpider Splintの有用性や作製のチェックポイントが詳細に説明されました.アシスタントスタッフとして参加したT-HANDsメンバーは受講者の作製補助を行い,Splintを通して台湾のOTの方々とコミュニケーションを図りました.
Mr. KentはSplint素材の使用方法や尺骨神経麻痺症例に対するAnti-claw splint ,Mallet fingerに対するfinger splint の講義・作製実習が行われました.この講義・作製実習には,仲木会長を始めT-HANDsメンバーも参加し,日本では使用経験のない素材や道具に触れることができました.
仲木会長のSplintingは台湾でも見る人を魅了し,デモンストレーションにおいては,受講者があっと言う間に仲木会長の周りに集まり真剣な眼差しで作製方法を学んでいました.その意欲の高さには,参加したT-HANDsメンバーもとても刺激を受けました.
台湾と日本という違う国のOTによる今回のJoint Workshopでしたが,「Splint」を架け橋に言葉や国境を越えて,それぞれのOTとしての想いを通わせるとても貴重な経験となりました.
今回の台湾勉強会の詳細な報告は11月の勉強会に予定しております.
<参加者の声>
今回は,台湾で行う仲木先生・張先生の講習会に帯同させていただきました.Spider splintの製作実習を通し,台湾のOTとのコミュニケーションを楽しみ(?)ました.日常会話もままならない私の英語力ではとても困難でしたが,同行者のサポートにより何とかなったと思います.台湾のOTの方々は,積極的で作製に関してのわからないことだけでなく,脳血管障害に対するSplintingの目的・適応や,実践的なエピソードなどの臨床への応用方法などたくさんの質問をされていました.実際に患者さんへの適応を考えながら講習を受けているようでした.また,日本で行うsplintセミナーとは違い,楽しそうに参加されているように見えました.そのように積極的に学ぼうとする姿勢は見習うべきだと痛感しました.私も台湾OTに自分をさらに磨いていきたいと思いました.
日本では経験できない貴重な機会を設けていただいた仲木先生をはじめとする諸先生方に深く感謝いたします.多謝.
群馬大学医学部附属病院 徳田継祐
<勉強会の風景>