HOME > お知らせ > 10/17 勉強会「トピックス,症例報告,英文抄読」

10/17 勉強会「トピックス,症例報告,英文抄読」

10月17日の勉強会では,トピックス1題,症例報告2題と英文抄読がおこなわれました.
トピックスでは,外傷性のボタンホール変形について,伸筋腱機構の構造などの解剖・運動学的な
視点からのお話しと,症例検討がありました.
症例報告では,肩関節周囲炎1例と,母指CM関節症についての治療法の検討について報告が
ありました.肩関節周囲炎の症例については,肩甲上腕関節および肩甲胸郭関節の評価の視点や
考え方について.また同部の拘縮についてのアプローチについて,検討がおこなわれました.
母指CM関節症の治療法についての検討では,CM関節症に生じやすい内転筋のスパズムおよび
筋性拘縮に対して,外転方向への運動療法をおこなった経験について報告があり,病期や運動の
方法.プロトコールについてなど,活発な討議がおこなわれました.
今回,英文抄読は初めての試みとして実施されました.グループにて検討をおこない,アブストラクト
の全訳と要点の翻訳・読解を中心におこなわれました.初めての試みでしたが,参加者からは
「楽しかった」.「勉強になった」などの意見も聞かれ,皆積極的に参加されていました.

 

以下に,参加者の声と勉強会の様子を掲載させて頂きます.

<参加者の声>

今回のセミナーの内容は、①トピックスとしてボタンホール変形、②症例検討として肩関節周囲炎と
母指CM関節症③英文抄読と充実した内容で大変勉強になりました。

トピックスでは臨床で多く目の当たりするボタンホール変形についてでした。手指の伸筋腱機構、
変形のメカニズム、治療手順など、基礎から応用まで細かく学ぶ事ができ大変勉強になりました。
症例報告では肩関節周囲炎・母指CM関節症についての発表でした。臨床でも難渋する事があり
悩む事が多い為、大変参考になりました。振り子運動や肩甲帯のアライメントについても非常に
細かい点までご指導を賜り、自分の力不足を痛感すると共に、大変勉強になりました。
CM関節症については、評価の視点を広げてリハビリを行う大切さを改めて学ぶ事が出来ました。
英文抄読では論文の選別から翻訳方法、調べるポイントなど抄読する上でのコツを多く学ぶ事
が出来ました。個人的に非常に苦手な印象でしたが、大変興味深く、そして楽しみながら学ぶ事
ができ、自らの勉強方法にぜひとも活かしていきたいと考えられる様になりました。次回もぜひとも
参加させて頂きたいと考えております。
勉強会を通じて大変多くを学ぶ事が出来ました。ありがとうございました。

荻窪病院 関澤遼平

<勉強会の様子>

20151017①20151017②20151017③20151017④