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7/18 合同勉強会.神奈川県立保健福祉大学.

7月18日(土)の勉強会は「合同勉強会」と題し,仲木会長が講義に行かれている神奈川県立保健福祉大学
作業療法学科の学生さんと合同での勉強会が開催されました.

内容は症例報告とOSCE (Objective Structured Clinical Examination)が行われました.

症例報告では各テーマに則って報告が行われました.ラインナップは「骨折:右中環小指基節骨骨折例」,
「末梢神経損傷:母指切断例」,「拘縮:橈骨遠位端骨折例」でした.

後半では学生とT-HANDsメンバーがグループに分かれ,臨床の先輩であるT−HANDsメンバーがリードする
形で橈骨遠位端骨折例のOSCEを行いました.グループワーク中には学生さん達からも現役の作業療法士に負
けないくらい熱心な意見やアイデアが飛び出していました.

講義に参加した学生さんには現役作業療法士の臨床の実際を,そしてT-HANDsメンバーには学生の頃の新鮮
な探究心をお互いに感じ合う時間になったのではないでしょうか.教育と臨床とが融合した有意義な時間とな
りました.

以下に,参加者の声と勉強会の様子を掲載させて頂きます.

<参加者の声>

今回は,仲木先生が講義をしている,神奈川県立保健福祉大学の作業療法学科の学生さんとの合同勉強会
今回は,症例報告3題と,学生とともにOSCEを使用して症例検討会を行いました.

まず,東京慈恵会医科大学付属病院の田口先生より,中・環・小の基節骨折例と,母指切断し足趾の母指移植
術例についての発表を,ICFを用いて発表をしていました.基節骨折症例に対し,対象疾患の個人因子やライフ
スタイルを考慮してナックル型のスプリントを作成し,運動療法を行っていました.細部まで聴取し,スプリ
ントを考慮することで,対象者に合わせた治療設定ができると改めて感じました.また,母指の移植例に関して
は,母指を移植することが稀であり貴重な症例報告であり,治療経過も分かりやすくとても参考になる発表でした.

次に,慶應義塾大学病院の阿部先生より,橈骨遠位端骨折の可動域制限についての症例報告でした.拘縮原因
を評価した後に,スプリントを治療的に用いており,自身でも治療の1つとして今後取り入れていきたいと思い
ました.

その後,橈骨遠位端骨折の患者を想定し,学生方とともにOSCEを行いました.神奈川県立保健福祉大学の
学生方が,治療プログラム立案時に創意工夫しており,改めて作業療法の治療のバリエーションの多さを感じました.

今回,このような貴重な機会をいただいた,東京ハンドセラピィ研究会の皆様並び,神奈川県立保健福祉大学の
作業療法学科学生の方々に感謝しております.

 

東京医科大学八王子医療センター 作業療法士 井上 由貴

 

学生とグループワークするT-HANDs会員

学生とグループワークするT-HANDsメンバー

 

学生とグループワークするT-HANDs会員

学生とグループワークするT-HANDsメンバー

 

学生とグループワークをするT-HANDsメンバー

学生とグループワークするT-HANDsメンバー

 

T-HANDsメンバーも熱いディスカッションを重ねました.

T-HANDsメンバーも熱いディスカッションを重ねました.