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8/15 勉強会「症例報告・検討,文献抄読「TFCC」

8/15の勉強会では,症例報告,文献抄読,グループワークでの症例検討を
おこないました.

症例報告では,ボツリヌス治療の経験について,担当先生の病院の治療方針
なども含めてご報告頂きました.陳旧性の脳血管疾患の患者さんに対して,術前,
術後の評価や,治療をされた経験についてお話頂くことができました.
文献抄読では,「TFCC」について,聖マリアンナ医科大学病院の大森先生より,
組織・解剖学から,評価までの基礎部分をお話頂きました.組織解剖学から,評価
まで,詳細に分かりやすくご講義頂きました.
症例検討では,重度の上肢複合損傷を呈したとされる架空の症例に対し,「病態」
「問題点」「治療」「スプリント」などの内容について,グループ討論を実施し,
発表をおこないました.

以下に参加者の声と,勉強会の様子を掲載させて頂きます.

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<参加者の声>

症例報告では,上肢痙縮におけるボツリヌス治療の経過について,報告して頂きました.
ボツリヌス治療前の患者さんが「治療後にどうなっていたいのか、何をしたいのか」を聞き,
また,介護者・治療者視点で「治療後に何ができるようにするのか」を詳しく設定しておく
ことが重要だと感じました.また治療前後でのアウトカムの選択が難しいということで,
今後の課題だと思いました.
文献抄読では,TFCCについて,報告して頂きました.組織学や病理学,分類,評価につい
て,基礎から最新までの知識を得ることが出来ました.TFCC損傷では,様々な臨床テストを
行い,部位の鑑別やDRUJの不安定性,腱鞘炎との鑑別をおこなうことが重要であり,評価に
よってその後のアプローチが異なることから,評価の重要性を再確認ができました.
症例検討では、症例の情報をもとに病態や問題点,セラピィ目標,アプローチについて話し
合い,発表を行いました.術後経過からみた病態を念頭に置いて,問題点やアプローチの
構成を整理することを学びました.またグループワークのなかで話し合い,参加者の中で
情報を共有できて,勉強になりました.

JCHO東京高輪病院 東田翔平