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平成30年8月18日T-HANDs勉強会

平成30年8月18日の勉強会は、最新の治療機器とエコー機械についての勉強会と、9月に行われる
日本作業療法学会の予演会を行いました。最新の治療機器としてshock waves(体外衝撃波)について
JCHO東京新宿メディカルセンターの稲熊成憲先生より講義して頂きました。
体外衝撃派は難知性慢性疼痛治療として用いられて来ていますが、今回は生態学・生理学での体外衝撃波
の治療理論について、使用例も含め分かりやすく講義して頂きました。

また、実際の治療について症例を供覧しながら、具体的な使用例と治療効果についてご講義頂きました。
講義後にはガデリウス・メディカル株式会社の協力の元、体外衝撃波の体験として機械の操作や衝撃波
の体験を行いました。体外衝撃波を初めてみる方も多く、治療の幅を広げることができました。

次に、エコー評価について東京医科大学八王子医療センターの井上由貴先生より講義していただきました。
近年、運動器の評価、治療指標として臨床・研究分野ともに積極的に行われ始めているエコーについて
基本的な機械構造や画像の見方を中心に講義をしていただきました。また実際のエコー画像をもとに、
撮影の方法や見方などについてもご講義頂きました。

最後に日本作業療法学会の予演会を行いました。JCHO東京高輪病院の石井寿枝先生より
母指CM関節症患者の母指MP関節自動伸展角度と日常生活動作の困難さについて」の研究発表をして
いただきました。細かな動作に着眼し、写真や図表で分かりやすく説明されており、その後の質疑では
活発な討議がなされていました。

<感想>

今回の勉強会では、「近年の最新治療機器 Extracorporeal shock waves」と「超音波エコーについて」
という2つの内容について勉強しました。

最新治療機器についてはガデリウス製の、拡散型ショックウェーブデバイスMASTER PULS MP100の
紹介でした。これは体外衝撃波により、変性した組織(痛みを受容してしまう形に編成した組織)を
組織の破壊と再生を利用し正常組織(自由神経終末が痛みを感受しない状態)まで修復させるという
ものです。今回体外衝撃波を用いた症例発表では、拘縮の患者様を対象としており、使用前後を比べ
大幅な変化良好な成績)を得られたことが分かりました。現在MASTER PULS MP100の使用は少ない
ようですが、今後は多くの報告や情報を期待し、また私自身も使用機会があれば治療に取り入れて、
1人でも多くの患者様に役立てられればと感じました。

超音波エコーについては当施設でも診察時に使用しておりますが、なかなかみる機会がありません。
今回勉強会で習った事をもとに超音波について更に勉強し、ドクターとの連携を深め、リハビリの
評価や治療の幅も増やせるのではないかと感じる事ができました。

 

今後も積極的にT-HANDsの勉強会へ参加し、臨床で活かせるよう知識の向上に努めていきたいです。

 

まえだ整形外科・手のクリニック

作業療法士 山下真人

 

<勉強会の様子>

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